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高倉社労士事務所

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第1回 労働基準監督官の臨検について

昨今、労働トラブルの相談件数の増加に伴い、労働基準監督署の調査件数も、年々増加していると感じています。
調査は「内部告発・個別相談から始まる調査」「定期的な巡回調査」「以前に改善勧告・指導があった場合の再調査」等の種類があります。現在の調査の半数以上は内部告発・相談から始まるといわれておりますので、誤解を招かぬよう労働条件を明確にし、従業員と良好な関係を築くことは非常に重要です。特に長時間労働や残業代についての告発が増えており、調査も強化されています。

つい先日も、顧問先2社に労働基準監督官が突然にやってきました。これは「臨検」といい、文書で予告される調査もありますが、原則として突然訪問し、日常の姿を見ることにより的確な指導をすることを目的としています。会社としては常日頃から適正な労務管理をしておかなければなりません。突然来られるので「今日は忙しいから」と断りたいところですが、残念ながら原則として断ることは出来ません。拒否した場合は、労働基準法第120条により30万円以下の罰金刑を科されることもあります。
調査の内容は主として労働基準法に基づく一般労働条件と安全衛生について行われます。その際、必ず「賃金台帳」「出勤簿」「労働者名簿」に加えて「就業規則」「時間外・休日労働に関する協定」について確認があります。経験上、ここで不備があると調査が長引きますので、あらかじめ整備することが臨検対応の第一歩です。

お忙しい経営者にとって、臨検は厄介なものだと考えがちですが、職場改善の機会として前向きに捉えていただければよろしいかと思います。実際に違反があった場合は、是正勧告を受けますが、誠実に対応すれば、即罰則が適用されることはほとんどありません。

前述の2社も、残念ながら是正勧告を受けた項目がいくつかありましたが、その後、各社担当者にご協力いただき、改善報告することが出来ました。

なお、労働基準監督官は、警察官と同じように悪質な違反に対し、送検手続をする権限がございますのでくれぐれもご注意ください。